コルゲートマシンとは、段ボールシートを製造する機械で当社の機械は全長約80mとなります。コルゲートマシンは原紙を掛けるミルロールスタンド、中芯原紙を波型に成型する段ロール(シングルフェーサー)、表ライナーと裏ライナーを貼り付けるダブルフェイサー、シートの巾方向に罫線(折れ線)やカットをするスリッタースコアラー、流れ方向をカットするカッター、指定の寸法に出来上がったシートをパレットに積み上げるスタッカー等で構成されています。貼り付ける接着剤は、コーンスターチを使用しています。
当社では、両面段ボール(A/F、B/F)と複両面段ボール(AB/F= W/F)の2種類のシートを製造しており、両面段ボールは表ライナー+中芯(波型の部分)+裏ライナーの3枚で構成されており、A/Fは中芯の高さ(厚み)約5mm、B/Fは中芯の高さ(厚み)約3mmとなります。
また複両面段ボールは、表ライナー+中芯B/F(3mm高)+中芯+中芯A/F(5mm高)+裏ライナーの5枚で構成されており高さ(厚み)約8mmとなります。
最大のシートサイズは1450mm巾x2800mm、最少は750mm巾x550となります。巾カットの最少は240mmとなります
目次
主な機能と役割
- フルート成形:中しん原紙に熱と圧力を加え、波型(段)をつける工程
- ライナー貼り合わせ:接着剤(コーンスターチ)を使用し、フルートに表裏のライナーを貼り付ける工程
- 乾燥・冷却:接着剤を乾燥させて、段ボールシートとして安定させる工程
- スリット・カット:必要なサイズに切断し、スタックして排出
特徴と利点
- 大量・高速生産が可能(1分間に数百メートルの生産も可能)
- フルートの種類 当社 A(5mm) B(3mm) AB(8mm)
- 自動制御により、安定した品質の段ボールシートが得られる
- 印刷前・加工前の段階で一貫製造が可能
用途
コルゲーターで製造された段ボールシートは、その後、製函機や印刷機を通じて段ボール箱やパッケージ製品に加工されます。主に以下の分野で使用されます:
- 食品・飲料の輸送用箱
- 電化製品や日用品の外装パッケージ
- 通販・EC向けの配送箱
- 工業用資材の梱包材
